5年生 高原学習レポート ~自然の恵みと協力の2日間~

6月24日、25日の2日間、5年生は高原学習に行ってきました。

1日目:雨を乗り越え、新たな発見と協力の始まり

初日は、前日からの雨が明け方まで続き、足元の安全を考慮し、楽しみにしていた登山は残念ながら中止となりました。しかし、私たちはこの変更を前向きに捉え、佐久市子ども未来館へ向かいました。

未来館では、宇宙や人体の仕組み、動物や岩石に関する多様な展示を興味深く見学しました。特に、体験型のコーナーが豊富で、子どもたちは楽しみながら多くの学びを得ていました。プラネタリウムでは、話題の「コナン」が登場するロケット打ち上げのプログラムを鑑賞し、壮大な宇宙に思いを馳せました。

見学後、公園で昼食を済ませてから、宿泊先の望月少年自然の家へ。入所式では、「後で使う人のことを考えて元に戻すこと」「来た時よりも美しくして片付けること」といった、共同生活における大切な心構えについてお話がありました。その後、自分たちの部屋に入り、早速外に出てオリエンテーリングに挑戦。地図を頼りに森の中のポイントを探すのは想像以上に難しく苦労しましたが、その分、見つけた時の喜びはひとしおだったようです。翌朝も続きを話すほど、子どもたちの心に残った活動となりました。

続いては木工クラフトです。木製の車に思い思いの色を塗り、デザインを施し、組み立てました。一台一台、車の形から色使いまで、それぞれの個性が光る素敵な作品が完成しました。

夕食からは、長門小学校の皆さんと合流です。和田小学校の全校児童数を超える大勢での食事は、普段とは違う賑やかさに包まれ、子どもたちも嬉しそうでした。

夕食後は、待ちに待ったキャンプファイヤーです。火の神からたいまつにいただいた火が勢いよく燃え上がり、その炎を囲んでフォークダンスを踊りました。続く花火大会は、和田小学校の児童が司会を担当。大勢の観客を前に、大きな声で堂々と呼びかけ、大役を立派に務め上げました。

入浴を終え、今日の振り返りを行った後、就寝時間となりました。山歩きはできませんでしたが、日中の活動で十分に疲れ、皆ぐっすりと眠りにつきました。

 

2日目:工夫と協力で作り上げた朝食と今後の展望

 

翌朝は、清掃活動からスタート。その後は、自分たちでメニューを決めた野外炊飯です。飯盒炊飯は毎年全校で行っているため、高原学校では違うメニューに挑戦したいと、子どもたち自身で話し合って決めていました。カレー風味の焼きそば、焼きトウモロコシ、チーズやソーセージの燻製など、3つのグループが分担したり協力したりしながら、調理を進めました。着火から味付けまで、今まで計画し練習してきた成果が存分に発揮され、美味しい朝食となりました。

退所式を終え、一路帰路につきました。

この2日間の高原学習は、予定変更の中で自分たちで考える機会があったり、長門小学校の皆さんと一緒に大勢の中で会を進行したり、屋外での活動を存分に楽しんだりと、非常に密度の濃い経験となりました。

この貴重な経験を、来年度の5年生に伝える発表会を企画していく予定です。今回の高原学習で得た学びや成長を、次世代へと繋げていきたいと思います。