1 地域の概要
平成17年10月1日、旧和田村と旧長門町が合併して長和町が誕生した。
和田小学校の校区である長和町和田地区は、長野県のほぼ中央部、小県郡の南部に位置し、海抜は最低660m、 最高2,006m(茶臼山)である。美ヶ原に源を発する追川と、和田峠・扉峠・男女倉に源を発する依田川が和田地区の中央部で合流する。河川の流域には、青原・中組・上組・旭ケ丘・原・新田・橋場・仮宿・久保・野々入・下町・中町・上町・鍛治足・大出・唐沢・男女倉・細尾・経塚の19地区がある。周囲は南に車山高原、鷲が峰・和田峠を境にして諏訪市および下諏訪町に、西は三峰山・美ヶ原を境にして松本市に、北は日向山を境に上田市武石に、東は長和町長門地区に接し、3市1町に囲まれている。
和田の歴史は、古くは黒耀石の産地として知られ、男女倉遺跡などが点在する。江戸時代には中山道の宿場町として栄え、本陣や河内屋等に今もその当時をしのぶことができる。
2 和田小学校の沿革
明治7年 | 信定寺で初めて学校を開く。 |
明治11年 | 和田蔦屋学校となる(下町・高木伝十郎氏宅) 和田学校の名称が使われる |
明治13年 | 支校を下和田上立場・信定寺別院滋眼寺跡に置く。義務教育は3か年。 |
明治19年 | 和田竹屋学校(下町・武重敬吾氏宅) |
明治25年 | 和田尋常小学校となる。支校を下和田上立場が、下和田分教場となる。 |
明治31年 | 現在地へ全村学校を統合し、初めて一校制の学校となる。開校記念起算初年にあてる。11月20日、開校記念式典を挙行する。 |
明治33年 | 体操場を新築する。 |
明治39年 | 観音沢分教場を置く。 |
明治41年 | 高等科を併設し、和田尋常高等小学校となる。義務教育が6か年。 |
明治42年 | ロ-ンテニスコ-トを新設。女子補修科を置く。校外運動会(遠足)を実施。 |
大正元年 | 石造校門を竣工する。 |
大正3年 | 学校林に杉苗1 万本植樹(大正天皇即位記念) |
大正10年 | 第3校舎落成する。 |
大正12年 | 実業補修学校を併設する。 |
大正14年 | 校門の東側に奉安殿が完成する。 |
大正15年 | 青年訓練所を併設する。 |
昭和2年 | 観音沢分教場に教室を増設する。 |
昭和8年 | 長野県籠球選手権大会で優勝する。 |
昭和9年 | 第2校舎増築および講堂新築の落成式を行う。 |
昭和10年 | 青年訓練所と実業補修学校を閉校し、青年学校を開校。 |
昭和16年 | 和田国民学校となる。 |
昭和19年 | 疎開児童13名入級。全員で縄ない作業。66年児童、男女倉へ開墾作業。 |
昭和20年 | 防空壕づくり。防空訓練、全校帰農の日が多くなる。疎開児童76名入級。 |
昭和22年 | 和田中学校が開校し、新制和田村立和田小学校となる。 |
昭和23年 | 新制丸子実業高等学校和田分校を開校する。 |
昭和25年 | ミルク給食、始まる。 |
昭和28年 | 学校新聞コンク-ルで3等賞に入選する。 |
昭和30年 | 新校舎が落成。 |
昭和31年 | 校内放送が始まる。 |
昭和33年 | |
昭和34年 | 創立60周年記念式典を挙行する。新制丸子実業高等学校和田分校を本校に統合海抜測量があり、813.76mと判明。 |
昭和38年 | 観音沢分校を廃止し、本校に統合する。郷土資料室を設置する。 |
昭和42年 | 体育館を改装する。鼓笛隊ができる。 |
昭和47年 | 校歌を制定する。(作詞 龍野咲人 作曲 小山清茂) |
昭和49年 | 金管楽器トランペット鼓隊ができる。 |
昭和50年 | 特殊学級(3組)を開設する。 |
昭和51年 | 富山県魚津市立経田小学校と姉妹校になる。 |
昭和51年 | 農協書道コンクールで長野県教育委員会賞を受賞する。 |
昭和55年 | 和田小中学校・給食室が完成する。 |
昭和56年 | 富山県魚津市立経田小学校と児童との交流会が始まる。 |
昭和58年 | 児童が創造した「和田カルタ」を出版する。 |
昭和61年 | 開校88周年記念式典を挙行する。 |
昭和62年 | SBC子ども音楽コンクールで金賞を受賞する。 |
平成元年 | 学校目標「なかよく かしこく たくましく」に変更する。 |
平成2年 | 特殊学級3 組を「ひまわり組」と変更する。 |
平成3年 | 体育館に水銀灯3基を設置する。 |
平成5年 | 小学校教育課程研究で理科の研究発表校となる。 |
平成5年 | 和田中にパソコン教室ができ、算数学習で小学校も利用し始める。 |
平成6年 | 児童会福祉活動で、県知事から表彰される。 |
平成7年 | 経田小学校交流会20周年で村内施設(目黒の森)を利用する。 |
平成8年 | 小学校教育課程研究で保健指導(性教育)の研究発表校となる。 |
平成8年 | 長野県健康推進学校・優良校を受賞する。 |
平成9年 | 長野県健康推進学校として県教育委員会から表彰される。 小平文庫できる。 |
平成10年 | 校舎改築にむけて具体的に動き出し、設計図(平面)ができあがる。 |
平成10年 | 村費による講師が加配となり、特に算数学習での個別指導が充実する。 |
平成11年 | 上小小学校教育課程研究協議会で道徳の研究発表校となる。 |
平成11年 | 経田小学校交流会で村内施設(和田峠キャンプ場)を利用する。 |
平成12年 | 校舎改築工事はじまる。体育館・第二校舎の解体と第一期工事(教室棟)完了する。 |
平成13年 | 新校舎改築は第二期工事(管理棟・体育館・外構工事)が終了し工事がすべて完了する。 |
平成14年 | 上小小学校教育課程研究協議会で算数科の研究発表校となる。 |
平成15年 | 小県郡民生児童委員協議会総会・研修会の会場校となる。 |
平成16年 | 長野県学校保健・安全・給食大会にて給食優良校を受賞する。 |
平成16年 | みどりの少年団巣箱架設の部県知事賞受賞。 |
平成17年 | 学校目標の主目標を「生きる力と命を大切する心を育てる和田小学校」とする。 |
平成17年 | 経田小学校交流会30周年記念式典を挙行する。長和町発足(10月) |
平成17年 | 小学校教育課程研究で社会科の研究発表校。 |
平成18年 | 佐藤素子文庫できる。図書館児童図書電子データ化始まる。 |
平成18年 | AEDが職員室に設置される。4年生の野鳥観察自作教育映画「シジュウカラの子育てとわたしたち」が教育部門特別賞を受賞する。 |
平成19年 | 上小地区小・中学校・特別支援学校初任者研修「教科等指導研修Ⅱ」道徳教育会場校となる。信州社研上小支部小学校部会授業研究会場校となる。教育指導時報10月号(長野県教育指導時報刊行会)に本校の道徳教育を中核にすえた教育指導実践について掲載される |
平成20年 | 男女倉国有林を学校林「和田小学校黒耀の森」として、森林学習に活用できるよう、東信森林管理局との間に協定を結ぶ。東海大学と連携して子どもの体力向上に向けて生活習慣や新体力テストを実施した。校庭南側に間伐材を利用した堆肥置き場が完成した。ランチルーム前の紅葉が長和町保存樹木第18号に指定される。 |
平成21年 | 上小地区小中学校教育課程研究協議会 生活科研究発表会場校となる。教育指導時報10月号(長野県教育指導時報刊行会)に本校の教育実践が掲載。インターネットを活用したドリル学習の取組が教育家庭新聞に掲載される。体力向上プロジェクト東海大学2回来校。「早寝早起き朝ごはん テレビを消して外遊び」をスローガンとする。1月には、内田匡輔先生による講演会を実施。 |
平成22年 | 経田小学校との交流35周年目を迎える。文部科学省より学校運営協議会の研究調査校ならびに地域支援本部事業、県のキャリア教育推進校の指定を受け、小中連携による和田学校としての取り組みが本格的に始まる。これらの活動の様子は、教育指導時報9月号(長野県教育指導時報刊行会)、信濃教育10月号(信濃教育会)に掲載。校舎建築材と同様のカラマツ材を使ってベンチ4基と立札を設置。芹沢下に横断歩道ができ、下和田方面の徒歩通学が開始される。 |
平成23年 | 文部科学省による学校運営協議会制度の調査研究2年目。和田保育園・和田小中学校が一貫して推進してきたノーメディアデー運動が南部支会の全小中学校に広がる。県教育委員会発行「キャリア教育の推進に向けて」のリーフレットに、保小中の取り組みが掲載される。これら学校支援地域本部の活動が認められ「平成23年度優れた『地域による学校支援活動』推進にかかる文部科学大臣表彰」受賞。みどりの少年団設立30周年記念植樹。上小視聴覚研究大会の会場校として特別活動の研究発表を行なう。 |
平成24年 | 長和町よりコミュニティスクールの指定を受ける。「ひまわり学級」の開設。ノーメディアデーに合わせたメディアコントロール講演会・スポーツ広場開催。図書館のデータ化が終了し、バーコード処理が始まる。5年生を中心に、国際宇宙ステーションの星出宇宙飛行士とアマチュア無線で交信した。AEDを玄関に移動。 |
平成25年 | 上小地区小中学校教育課程研究協議会 体育科研究発表会場校となる。東信教育事務所便りに本校の体力向上教育実践が掲載。1月には、内田匡輔先生による講演会を実施。PTA作業にて幅跳び用砂場の木枠を設置。全国的な大雪のため二月に三日間休校。 |
平成26年 | 校庭の遊具等(雲梯・鉄棒)を撤去交換する。黒耀の森の間伐材で、PTA作業等でわたり柱を設置。体力テストで歩数調査を行い、数年前のデータと比較する。地域の方のご厚意で高学年を中心に、松茸狩りを実施する。あいさつについて児童会で車座集会を開き、全校の取り組みとして意識化する。PTA研究集会にて本校の取り組みを発表。 |
平成27年 | スペシャリストデー講演会で学習院大学の高橋利宏教授より講演をいただく。経田小学校交流会40周年記念式典を挙行する。給食調理室エアコン設置工事。体育館の天井反響板撤去および天井構造物の補強工事実施。パソコン教室機器更新(タブレットパソコンが導入される)。 |
平成28年 | 上小地区小中学校教育課程研究協議会 算数科研究発表校となる。和田中学校と依田窪南部中学校との統合にともない和田学校PTAが解散となり、和田小学校PTAへ移行する。5年生がみどりの少年団として、全国植樹祭長野県大会に出場。記念樹植樹。今年度をもって開校記念マラソン大会を終了した。 |
平成29年 | 和田中学校閉校にともない和田学校運営協議会の組織改編、ならびに和田小学校PTA発足した。地域の音楽愛好家を校内音楽会へ招きステージ発表をしていただいた。武石小・長門小1年生との相互交流学習が始まる。図書館蔵書管理システムが更新された。 |
平成30年 | 南部支会3校(1~4年生)の交流学習が広がってきた。経田小交流第1回検討委員会が行われ、今後の交流の仕方について検討を始める。 |
令和元年 | 上小地区小中学校教育課程研究協議会 健康教育研究発表校となる。PTA研究集会にて本校の取り組み(経田小との交流)を発表。スペシャリストデー講演会でリオ五輪競泳金メダリストの金藤理絵さんに公園と水泳教室をしていただく。全普通教室にエアコン設置。運動会を半日開催とする。 |